トリプルメディアとは?3種類とBtoB活用法
作成日: 2026/07/22 10:12 ・ 更新日: 2026/09/08 00:00
執筆: DocLead 運営
この記事の結論
トリプルメディアとは、オウンド・ペイド・アーンドの3種類のメディアを組み合わせ、資料ダウンロード導線でリード獲得につなげる考え方です。
「広告・自社サイト・SNSでの評判、どれから手をつければいいかわからない」というマーケティング担当者は少なくありません。この整理に使えるのが、メディアを3種類に分けて考える「トリプルメディア」という考え方です。この記事では定義・特徴・組み合わせ方を、BtoBでの実践手順まで含めて解説します。関連するBtoBマーケティング用語はBtoBマーケティング用語集でまとめて確認できます。
トリプルメディアとは
トリプルメディアとは、企業が顧客と接点を持つメディアを「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3種類に分類する考え方です。もともとは広告業界で提唱された整理の枠組みで、それぞれの頭文字から「POE(Paid・Owned・Earned)」と呼ばれることもあります。
3つを並べて見比べると、役割の違いがつかみやすくなります。
| 種類 | 意味 | 主な例 |
|---|---|---|
| オウンドメディア | 自社が保有・運営するメディア | 自社サイト、ブログ、メルマガ |
| ペイドメディア | 費用を払って掲載する広告メディア | リスティング広告、SNS広告、記事広告 |
| アーンドメディア | 第三者からの評価・言及で得られるメディア | SNSでの口コミ、プレスの記事化、レビュー |
重要なのは、3つを別々の施策として扱うのではなく、組み合わせて設計することです。単体で使うより、役割を分担させたほうが費用対効果が上がりやすくなります。
オウンド・ペイド・アーンドの仕組みと役割
3つのメディアは、それぞれ得意な役割が異なります。役割を理解して使い分けることが、トリプルメディア戦略の出発点です。
オウンドメディア:資産として蓄積できる接点
オウンドメディアは自社サイトやブログなど、自社がコンテンツも配信先も所有するメディアです。掲載費用がかからず、一度公開したコンテンツは検索経由で長期的に流入を生み続けます。BtoBでは、導入事例やお役立ち資料、ブログ記事が代表例です。詳しい始め方はBtoBコンテンツマーケティング入門で解説しています。
ペイドメディア:即効性のある露出
ペイドメディアは広告費を払って掲載する媒体で、リスティング広告やSNS広告が代表例です。掲載した瞬間から露出が発生するため、新商品の告知やイベント集客など、短期間で認知を広げたい場面に向いています。一方で、出稿を止めると流入も止まる点がオウンドメディアとの違いです。
アーンドメディア:信頼を獲得する接点
アーンドメディアは、第三者が自発的に言及・評価してくれることで得られる露出です。SNSでのシェアや口コミ、業界メディアでの紹介などが該当します。企業が直接コントロールしづらい反面、第三者視点での評価は購買検討時の判断材料になりやすい傾向があります。
トリプルメディアのメリット・デメリット
トリプルメディアを組み合わせる最大のメリットは、単体施策の弱点を互いに補える点です。一方で、運用の手間が増えるという課題もあります。
メリット
- ペイドメディアで短期的に認知を獲得しつつ、オウンドメディアで長期的な資産を積み上げられる
- アーンドメディアでの評判がオウンドメディアへの信頼を後押しする
- 施策ごとの役割が明確になり、予算配分の判断がしやすくなる
デメリット
- 3種類を横断して管理するため、担当者の工数が増えやすい
- オウンドメディアは効果が出るまでに時間がかかる(一般的に数ヶ月単位)
- アーンドメディアは企業側で直接コントロールできない
BtoBでは特に、検討期間が長く複数人が関与するため、認知(ペイド)→信頼(アーンド)→比較検討(オウンド)という流れで接点を設計すると機能しやすくなります。BtoCと比べて購入までの意思決定者が多く、比較検討フェーズが長期化しやすい点もBtoB特有の傾向です。担当者だけでなく決裁者にも情報が届く設計を意識すると、3つのメディアの役割分担がより明確になります。
組み合わせ方の例
3つのメディアは、検討フェーズに応じて主役を入れ替えるイメージで組み合わせると設計しやすくなります。
- 認知フェーズ:ペイドメディアで自社をまだ知らない層にリーチし、SNS広告や検索広告で接点を作る
- 興味・比較フェーズ:オウンドメディアのブログ記事や資料で、課題解決の切り口を具体的に示す
- 信頼形成フェーズ:アーンドメディアでの言及や口コミが、比較検討中の後押しになる
- 検討・行動フェーズ:オウンドメディアの資料ダウンロードページなどで、具体的なアクションにつなげる
例えば、ペイドメディア経由でブログ記事に流入した読者が、記事内の資料ダウンロード導線から資料を受け取り、後日SNSでその資料に言及する、という流れが実現できれば、3つのメディアが1つの購買体験としてつながります。すべてを同時に完璧に運用する必要はなく、まずは自社が持つコンテンツ資産(オウンドメディア)を軸に、足りない部分をペイド・アーンドで補う考え方が現実的です。
BtoBでの実践の始め方
BtoBでトリプルメディアを実践するときは、いきなり3つを同時に始めるのではなく、資産化しやすいオウンドメディアを起点に段階的に広げるのが現実的です。
- オウンドメディアの土台を作る:既存の営業資料やホワイトペーパーをブログ記事や資料ダウンロードページに転用し、検索流入の受け皿を用意する
- ペイドメディアで露出を補う:オウンドメディアだけでは届かない層に、少額から広告で認知を広げる
- アーンドメディアを狙う導線を作る:質の高いコンテンツをSNSでシェアしやすい形にし、第三者からの言及を促す
- 接点を成果につなげる:資料ダウンロードなど、具体的なアクションに落とし込む
多くの解説記事が見落としがちなのが、オウンドメディアで集めた流入を「その先」につなげる設計です。ブログ記事や資料の閲覧だけで終わらせず、資料ダウンロードフォームを設置してリード(見込み客の連絡先情報)を獲得する導線を組み込むと、トリプルメディアの効果を営業活動に直結させられます。DocLeadでは、既存のPDF資料をアップロードするだけでリード獲得フォーム付きの共有ページを発行でき、公開・非公開の切り替えやダウンロード記録の確認もその場で行えます。オウンドメディアの記事末尾やCTAから資料ダウンロードページへ誘導すれば、コンテンツ経由の接点をリードという形に変えられます。ダウンロードページ自体の作り方は資料ダウンロードページの作り方で詳しく解説しています。
資料をリード獲得の入り口として使う考え方全般は、リードマグネットとは?種類・作り方から配布まで、獲得方法の全体像はBtoBのリード獲得方法12選も参考にしてください。
よくある質問
トリプルメディアとPESOモデルは同じですか?
PESOモデルはトリプルメディアにShared(共有)メディアの視点を加えた発展形として紹介されることがあります。基本的な考え方はトリプルメディアと共通しており、SNSでの拡散を独立した要素として重視したい場合にPESOの枠組みが使われます。
中小企業でも3つすべてに取り組む必要がありますか?
必須ではありません。リソースが限られる場合は、費用のかからないオウンドメディアから着手し、余力が出てからペイドメディアを補う進め方が現実的です。アーンドメディアは狙って作るというより、質の高いオウンドメディアの副産物として得られることが多い傾向があります。
効果測定はどう考えればよいですか?
メディアごとに指標が異なります。オウンドメディアは記事の閲覧数や資料ダウンロード数、ペイドメディアはクリック数や獲得単価、アーンドメディアは言及数やシェア数が目安になります。獲得単価の考え方はCACとはで詳しく解説しています。まずはオウンドメディア起点の資料ダウンロード数など、成果に直結する指標から追い始めるとわかりやすくなります。
手元の PDF が、30秒後にはリード獲得フォームに。
- PDF をアップロードするだけで、フォーム付きの公開ページが完成
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クレジットカードの登録は不要です。

