カオスマップとは?意味と作り方を解説
作成日: 2026/08/05 09:00 ・ 更新日: 2026/09/08 00:00
執筆: DocLead 運営
この記事の結論
カオスマップとは業界のサービスをカテゴリ別に一覧化した図で、自社で作れば配布用のリード獲得資料にもなります。
カオスマップとは
カオスマップとは、特定の業界やテーマに関わる企業・サービスをカテゴリ別に分類し、1枚の図にまとめた業界地図のことです。「カオス(混沌)」という名前の通り、次々と新しいプレイヤーが登場して複雑化した市場を、見る人が一目で理解できるよう整理する目的で作られます。
呼び方は「業界マップ」「カテゴリマップ」とほぼ同義で使われることもありますが、カオスマップは特に企業・サービスのロゴを敷き詰めて視覚的な密度を出す表現形式を指すことが多いです。生成AI・SaaS・HRテックなど、プレイヤー数が急増している分野で頻繁に作られています。
もともとは米国の調査会社が広告・マーケティング業界のツール乱立ぶりを示すために作った図が起源とされ、その名残から今も「〇〇業界カオスマップ」というタイトルで公開される資料が多く見られます。
カオスマップは業界メディアや調査会社が公開するイメージが強いかもしれません。しかし実際には、事業会社が自社の市場ポジションを示す目的や、営業資料・広報コンテンツとして自作するケースも増えています。作成のハードルはそれほど高くなく、自社の顧客・競合情報を持つ営業やマーケティング担当者であれば、数日〜数週間で形にできます。
本記事では意味の解説にとどまらず、自社でカオスマップを作る手順と、作った資料をリード獲得コンテンツとして配布する方法まで解説します。マーケティング用語の全体像を先に押さえたい場合はBtoBマーケティング用語集も参考にしてください。
カオスマップが使われる目的とシーン
カオスマップは「市場を理解する」「自社の立ち位置を示す」「情報発信する」という3つの目的で使われます。作る前に、どの目的を重視するかを決めておくと、後の分類軸や掲載範囲の判断がぶれません。
業界の全体像を把握する
新しい市場に参入する際、競合や関連プレイヤーが多すぎて全体像がつかみにくいことがあります。カオスマップを作ると、カテゴリごとにどんな企業がいるかを整理でき、自社の営業チームやマーケティングチーム内での市場理解を揃えられます。
自社のポジションを確認する
自社サービスを既存カテゴリのどこに位置づけるかを可視化すると、差別化ポイントが明確になります。ポジションの整理という点ではポジショニングマップの作り方も近い考え方です。カオスマップが「業界全体」を俯瞰するのに対し、ポジショニングマップは「2軸上の相対位置」を示す点が異なります。
展示会・広報・営業資料として活用する
自社が業界内でどう位置づけられるかを示すカオスマップは、展示会のブースや商談資料に添えると説得力が増します。プレスリリースとして発表すれば、業界メディアに引用されて認知拡大につながることもあります。
商談の場では「業界にはこれだけプレイヤーがいて、その中で自社はこの立ち位置です」と1枚で示せるため、口頭説明よりも短時間で市場理解をそろえられます。営業資料としての作り込みという観点では、会社案内資料の作り方と合わせて検討すると資料全体の一貫性が保ちやすくなります。
カオスマップの種類
カオスマップには主に3つの種類があります。
業界特化型
「HRテック業界カオスマップ」のように、1つの業界全体を対象に企業をカテゴリ分けするタイプです。調査会社やメディアが定期的に発表することが多く、最も一般的な形式です。
テーマ特化型
「生成AIツールカオスマップ」のように、特定のテーマ・技術領域に絞って作るタイプです。業界横断でプレイヤーが登場する新興領域で使われます。
自社特化型
自社の製品ラインナップや導入先業界を、カオスマップの形式で整理するタイプです。営業資料としての活用を主目的とし、外部への公開性より社内・商談での使いやすさを重視します。
| 種類 | 対象範囲 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 業界特化型 | 1つの業界全体 | 業界の全体像把握・PR |
| テーマ特化型 | 特定テーマ・技術領域 | 新興領域のトレンド整理 |
| 自社特化型 | 自社の製品・導入先 | 営業資料・商談での説明 |
どれか1つに絞る必要はなく、目的に応じて組み合わせても構いません。例えば自社特化型をベースに、業界全体の主要プレイヤーも薄く載せておくと、商談相手が自社の立ち位置を理解しやすくなります。
カオスマップのメリット・デメリット
メリットとデメリットを把握したうえで、自社に必要かどうかを判断しましょう。
メリット
- 一覧性が高く、複雑な市場構造を短時間で理解してもらえる
- 業界メディアやSNSで引用・拡散されやすく、認知獲得につながる
- 自社を業界内の主要プレイヤーとして印象づけられる
デメリット
- 掲載企業の情報収集と更新に継続的な工数がかかる
- 掲載基準や配置が「自社に有利」と受け取られ、批判の対象になることがある
- 業界の全プレイヤーを網羅するのは現実的に難しく、抜け漏れの指摘を受けやすい
デメリットへの対策としては、掲載基準をあらかじめ明文化して公開資料に併記しておく方法があります。「売上規模上位◯社」「調査時点で公開情報のある企業」といった基準を示しておけば、抜け漏れの指摘を受けても説明がしやすくなります。
自社でカオスマップを作る5ステップ
ここからは「カオスマップ 作り方」を探している方向けに、自社で一から作成する手順を解説します。
ステップ1: 目的と対象範囲を決める
まず、誰に何を伝えるためのカオスマップかを決めます。「自社の市場での立ち位置を営業資料で示したい」のか「業界全体をPRコンテンツとして発信したい」のかで、対象範囲や掲載基準が変わります。目的が曖昧なまま情報収集に入ると、掲載すべき企業の判断がぶれるので注意が必要です。対象範囲も、業界全体にするのか特定のサブカテゴリに絞るのかをこの段階で決めておきます。
ステップ2: 掲載企業・サービスの情報を集める
対象範囲が決まったら、企業名・サービス名・提供内容・特徴を調べます。自社の既存顧客リストや競合分析資料、業界団体の会員一覧、展示会の出展社リストなどが情報源になります。この段階では掲載可否を判断せず、まず候補を幅広く集めることを優先しましょう。抜け漏れが多いと、公開後に「なぜあの企業が載っていないのか」という指摘を受けやすくなります。
ステップ3: 分類軸を決めてカテゴリ分けする
集めた情報を、機能・対象業界・価格帯といった軸でカテゴリ分けします。カテゴリ数が多すぎると見づらくなるため、5〜10カテゴリ程度に収めるのが目安です。分類軸は1種類とは限らず、「機能別」と「対象企業規模別」のように2軸を組み合わせるケースもあります。軸の選び方に迷ったら、自社が伝えたいメッセージに直結する軸を優先しましょう。
ステップ4: 掲載する企業・サービスを厳選する
すべての企業を載せると情報過多になり、かえって読みにくくなります。各カテゴリで知名度や利用実績のある企業に絞り込むと、実用的な資料に仕上がります。厳選の基準(売上規模・導入社数・資金調達状況など)を先に決めておくと、選定理由を問われたときにも説明しやすくなります。
ステップ5: デザインツールでレイアウトする
分類が固まったら、PowerPointやFigma、Canvaなどのデザインツールで1枚のスライドにまとめます。ロゴの配置には企業側の許諾条件を確認し、無断使用にならないよう注意しましょう。配色やカテゴリ枠のデザインを揃えると、情報量が多くても読みやすい資料になります。完成後も業界の新規参入・撤退に応じて、年1回程度は更新するのが望ましいです。
作ったカオスマップを配布してリードを獲得する方法
カオスマップは「作って終わり」にせず、ダウンロード資料として配布することでリード獲得コンテンツに転用できます。ここが競合記事があまり触れていない、本記事の差別化ポイントです。
ダウンロードページとフォームを用意する
カオスマップはビジュアル性が高く、SNSや業界メディアで引用されやすい資料です。SNSでの引用や口コミでの拡散は、単に画像として公開するだけでは終わらせず、PDF化してダウンロードページを作り、フォーム入力と引き換えに配布すれば、興味を持った見込み顧客の連絡先を獲得できます。「業界地図を見たい」という閲覧目的の訪問者を、社名・メールアドレスを入力してもらう接点に変えられるのが、単なる画像公開との違いです。自社でダウンロードページを一から作る場合は、ページ構成やフォーム項目の設計に工数がかかる点は把握しておきましょう。
DocLead で公開までの手間を減らす
DocLeadは、作成したPDFをアップロードするだけで、リード獲得フォーム付きの共有ページを発行できるツールです。ダウンロードページのコーディングやフォーム実装をせずに、完成したカオスマップをすぐ公開できます。社外に公開するタイミングを調整したい場合も、公開・非公開をワンクリックで切り替えられるため、社内レビュー中は非公開のまま準備を進められます。プレスリリースの配信タイミングに合わせて公開に切り替える、といった運用もしやすくなります。
効果測定と改善
配布後は、ページのPV数とフォーム経由のダウンロード数を確認し、どの程度の見込み顧客にリーチできたかを把握します。DocLeadではページのPV計測とフォーム経由ダウンロードの記録が自動で残るため、次回のカオスマップ更新時にどのチャネルからの流入が多かったかを振り返る材料になります。ダウンロード資料の設計全般についてはホワイトペーパーの種類も参考にしてください。
よくある質問
カオスマップは無料で作れますか
無料で作成できます。PowerPointやCanvaの無料プランでもレイアウトは十分作成可能です。ただし企業ロゴの調達や情報収集には人手がかかるため、「ツール代は無料でも工数はかかる」と考えておきましょう。外注する場合はデザイン制作会社に依頼する方法もありますが、業界知識が必要なため自社での一次情報整理は避けにくいのが実情です。
作成にはどのくらいの期間がかかりますか
対象範囲や掲載企業数によりますが、情報収集からデザイン完成まで1〜2週間程度を見込むケースが一般的です。定期更新を前提にするなら、次回以降は差分更新で済むため期間を短縮できます。初回は情報収集に最も時間がかかるため、対象範囲を広げすぎないことが期間短縮のポイントです。
企業ロゴを掲載するのに許可は必要ですか
企業ロゴには商標権・著作権が関わるため、無断掲載はトラブルの原因になります。可能であれば掲載前に対象企業へ確認するか、各社が公開しているロゴ使用ガイドラインに従いましょう。掲載後にクレームを受けた場合は、速やかに該当箇所を差し替えられるよう準備しておくと安心です。
更新頻度の目安はありますか
業界の変化が速い分野では年1〜2回、比較的安定した業界では年1回程度の更新が目安です。更新のたびに配布ページを作り直す手間を省くには、リードマグネットとしての運用フローをあらかじめ決めておくと効率的です。資料の種類ごとの使い分けはホワイトペーパーとはでも整理しているので、あわせて確認してみてください。
手元の PDF が、30秒後にはリード獲得フォームに。
- PDF をアップロードするだけで、フォーム付きの公開ページが完成
- ダウンロードした人の連絡先が、リードとして自動で貯まる
- 無料プランのまま公開もリード獲得も試せる
クレジットカードの登録は不要です。

