インフォグラフィックの作り方|種類と手順を解説
作成日: 2026/07/22 20:19 ・ 更新日: 2026/09/08 00:00
執筆: DocLead 運営
この記事の結論
インフォグラフィックの作り方は、伝えたい結論を1つに決めてから比較・推移・構成のどの型で見せるかを選ぶ順番が要です。
営業資料やホワイトペーパーに図解を入れたいけれど、デザイナーに頼む予算も時間もない。そんな悩みを抱えるマーケティング・営業担当者は少なくありません。インフォグラフィックは「情報(Information)」と「図解(Graphic)」を組み合わせた言葉で、文章だけでは伝わりにくい数字や手順を、誰が見ても直感的に理解できる形に変える手法です。
この記事では、インフォグラフィックの種類の選び方から、設計手順、使いやすいツール、陥りがちな失敗例までを順に解説します。最後には、作ったインフォグラフィックを資料に組み込みリード獲得につなげる方法も紹介します。営業資料全体の種類や作り方は営業資料作成の完全ガイドで整理しています。
課題の整理
インフォグラフィック作りでつまずく原因の多くは、「作り方」より前の段階にあります。伝えたいメッセージが複数あるまま作り始めたり、種類を選ばずにいきなりデザインツールを開いたりすると、情報量が多く読みにくい図になりがちです。
また、社内にデザイナーがいない企業では「デザインセンスがないと作れない」という思い込みも壁になります。実際には、テンプレートと基本ルールに沿えば、専門知識がなくても伝わるインフォグラフィックは作成できます。まずは何を・誰に・どう伝えるかを整理することが、遠回りに見えて一番の近道です。
営業資料やホワイトペーパーの担当者からは「テキストばかりで最後まで読んでもらえない」という声もよく聞かれます。文章での説明は正確ですが、読み手の負担が大きく、途中で離脱されやすいという弱点があります。インフォグラフィックは、この「読む負担」を「見る負担」に置き換える手段だと考えると、活用の目的がはっきりします。
事前準備
制作に入る前に、次の3点を明確にしておくと手戻りが減ります。
- 伝えたいメッセージを1つに絞る:詰め込みすぎると、結局何を伝えたいのか読み手に伝わりません。
- 読み手と使う場面を決める:営業資料の1ページなのか、SNS投稿用なのかで、情報量やレイアウトの最適解は変わります。
- 元になるデータ・情報を集める:数字を使う場合は、社内実績や公開統計など出典が明確なものを準備します。出典が不確かな数値は使わないようにしましょう。
- 参考事例を2〜3件集める:同業種・同テーマのインフォグラフィックをいくつか眺めておくと、自社のテーマにどの型が合いそうか判断しやすくなります。
これらを準備する段階で、社内の関係者(営業担当や商品担当など)に「このインフォグラフィックで何を伝えたいか」を一言で説明できるようにしておくと、後工程での認識ズレを防げます。一人で完結させず、早い段階でメッセージの妥当性を確認してもらうのがおすすめです。
手順
1. 種類を選ぶ
インフォグラフィックには、伝えたい内容に応じていくつかの型があります。代表的なものは次の3つです。
| 種類 | 向いている内容 | 例 |
|---|---|---|
| リスト型 | 複数項目を整理して並べる | チェックリスト、ノウハウまとめ |
| フローチャート型 | 手順やプロセスを順序立てて示す | マニュアル、導入の流れ |
| ダイアグラム型 | 比較や構成を説明する | 機能比較、組織図 |
まず自分の伝えたい内容がどの型に近いかを見極めることが、レイアウト設計の土台になります。1つの資料の中でも、セクションごとに型を使い分けて構いません。例えば、導入事例の作り方で紹介している導入事例の紹介ではフローチャート型で流れを示し、機能一覧ではリスト型で整理する、といった組み合わせ方もよく使われます。競合との違いを示すダイアグラム型は、比較資料の作り方で解説している公平な軸選びと組み合わせると説得力が増します。
2. 構成案(ワイヤーフレーム)を作る
いきなり装飾を考えるのではなく、要素の配置だけを紙やスライド上でラフに描きます。タイトル・結論・根拠となるデータ・補足情報の順に、視線の流れを意識して並べるのが基本です。
視線の流れは、日本語の資料であれば「左上から右下」「上から下」が読みやすいとされています。フローチャート型であれば矢印で流れを示し、リスト型であれば番号やアイコンで順序を示すなど、型に応じた視線誘導の工夫を加えると、完成後の修正が少なくなります。この段階では色や装飾を考えず、要素の位置関係だけに集中するのがコツです。
3. 配色とフォントを決める
色は使いすぎると情報の優先度が伝わりにくくなります。ベースカラーを1色決め、最も伝えたい数字やキーワードにだけアクセントカラーを使うと、情報に強弱がつきます。フォントも可読性の高いゴシック体を基本とし、種類は2つ程度に絞ると画面がごちゃつきません。
4. ツールで作成する
デザイナーがいない場合は、テンプレートが豊富なオンラインツールを使うのが現実的です。Canva や Adobe Express のようなテンプレート型ツールは、構成案に沿って要素を差し替えるだけで形になります。すでに社内で使っているスライド作成ソフト(PowerPoint や Google スライドなど)でも、図形とアイコンの組み合わせで十分なクオリティのものは作れます。
ツールを選ぶ際は、次の観点で比較すると自社に合ったものを選びやすくなります。
- テンプレートの量と傾向:ビジネス向け・シンプル系のテンプレートが多いか
- アイコン素材の充実度:追加の素材集を契約しなくても事足りるか
- チームでの共同編集のしやすさ:資料は一人で完結せず、複数人でレビューすることが多いため
- 書き出し形式:PDF や高解像度画像として書き出せるか
社内のリソースやすでに契約しているツールの有無によって、最適な選択肢は変わります。新しいツールを導入する前に、まずは慣れているスライド作成ソフトで試作してみるのも一つの方法です。
5. 見直し・修正する
完成後は、一度時間を置いてから「初見の人が10秒で内容を理解できるか」を基準に見直します。社内の別部署の人に見てもらい、伝わらない箇所がないか確認するのも有効です。
見直しの際は、パソコンの画面だけでなく、実際に資料として使う場面(印刷して配布する、PDFとしてダウンロードしてもらうなど)に近い形で確認することも大切です。画面上では読みやすくても、印刷すると文字が小さすぎたり、色のコントラストが弱くて見えにくかったりすることがあります。
つまずきポイント
- 情報を詰め込みすぎる:1枚に伝えたいことを詰め込むほど、結局何も伝わらなくなります。メッセージは1つに絞りましょう。
- 色数が多すぎる:使う色が増えるほど、どこが重要なのか分かりにくくなります。ベース1色+アクセント1色を目安にします。
- 出典のない数値を使う:根拠が曖昧な数字は信頼性を下げます。数値は自社実績か、出典を明示できる情報に限定しましょう。
- 文字だけで説明を補おうとする:図の意味を文章で長く説明し始めたら、それは図として設計が崩れているサインです。アイコンや矢印など視覚要素で置き換えられないか見直します。
- 著作権が不明な素材を使う:フリー素材サイトの画像やアイコンでも、商用利用の可否や出典表記の要否は素材ごとに異なります。使用前に必ず利用規約を確認しましょう。
効率化のヒント
作ったインフォグラフィックは、単体の画像として使うだけでなく、ホワイトペーパーや営業資料に組み込むと効果が高まります。図解が入った資料はテキストだけの資料より内容を理解してもらいやすく、ダウンロードした相手に「読んでもらえる」資料になりやすいためです。資料自体の完成度を高める工夫はホワイトペーパーのデザインを整えるコツでも解説しています。
さらに、インフォグラフィックを含めた資料を作っても、それを配布する仕組みがなければリード獲得にはつながりません。DocLead は、完成した PDF をアップロードするだけで、リード獲得フォーム付きの共有ページを発行できるツールです。公開・非公開はワンクリックで切り替えられ、フォーム経由でダウンロードした相手やページの閲覧数(PV)も記録・計測できるため、作った資料がどれだけ読まれているかを把握できます。
インフォグラフィックを組み込んだ資料の企画段階では、読まれるコンテンツのネタ出し方法やBtoBコンテンツマーケティングの進め方も参考になります。作った資料をリード獲得につなげる全体像はリードマグネットの作り方ガイドにまとめています。
手元の PDF が、30秒後にはリード獲得フォームに。
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