デジタルカタログ無料作成ツール比較5選
作成日: 2026/07/16 09:00 ・ 更新日: 2026/09/08 00:00
執筆: DocLead 運営
この記事の結論
デジタルカタログを無料で作成するなら、見た目重視ならCanvaやFlipsnack、リード獲得重視ならDocLeadが向いています。
紙のカタログやPDFをそのままメールに添付していると、スマホで読みにくかったり、ページ数が多いと重くて開かれなかったりします。デジタルカタログ化すれば、ブラウザで開くだけで見やすく共有でき、印刷コストも抑えられます。とはいえ、いきなり有料ツールを契約するのは気が引ける担当者も多いはずです。
「デジタルカタログ 作成 無料」で検索すると、ページめくり演出に強いツールの紹介記事が多く見つかります。ただし無料プランは、ページ数や公開できる冊数に制限があったり、ウォーターマークが付いたりと、ツールごとに条件が大きく異なります。見た目の比較だけでなく、無料枠の実際の中身まで確認してから選ばないと、いざ使い始めてから「思ったより公開できる冊数が少なかった」となりかねません。
この記事では、無料で試せるデジタルカタログ作成ツールを、実際の無料枠の内容つきで比較します。見た目の演出を重視するツールと、配布後のリード獲得まで見据えたツールでは選ぶ基準が異なるため、その違いも整理しました。まずはツール選びの基準から見ていきます。
選定基準
無料ツールを選ぶときは、次の5点を確認すると失敗しにくいです。
- 費用:完全無料か、無料は「お試し」でウォーターマークが付くのか
- ページ数・容量の上限:公開できる冊数やファイルサイズに制限があるか
- 見た目の演出力:ページをめくるような閲覧体験を作れるか
- リード獲得・閲覧計測の有無:誰が見たか、DLされたかを把握できるか
- 公開までの手間:PDFを用意してから何ステップで公開できるか
とくに見落としやすいのが「ページ数・容量の上限」です。無料プランは1冊だけ・数ページだけといった制限つきで提供されることが多く、複数の製品カタログをまとめて公開したい場合は思ったより早く上限に達します。契約前に自社の資料の冊数・ページ数を数えておくと、無料枠で足りるかどうか判断しやすくなります。
また「公開までの手間」も見た目以上に差が出るポイントです。PDFをアップロードするだけで数分で公開できるツールもあれば、テンプレート選定やページごとの配置調整が必要なツールもあります。急ぎで公開したい展示会前などは、この手間の差が実際の作業時間に直結します。
「リード獲得・閲覧計測の有無」も、無料ツールでは見落とされがちです。ページめくり演出が魅力的でも、公開後にどれだけ見られたか・誰がDLしたかを把握できなければ、資料が実際に成果へつながっているかを判断できません。とくに営業資料として配布する場合は、この計測機能の有無が後々の営業活動に直結します。
「きれいに見せる」型と「リードを獲る」型を分けて考える
多くの比較記事はページめくり演出の見た目を軸に紹介していますが、実は無料ツールは大きく2タイプに分かれます。1つは展示会配布資料や社内マニュアルなど「とにかく見やすく整えたい」用途向けのツール。もう1つは営業資料やホワイトペーパーのように「配布して終わりでなく、誰が興味を持ったか把握したい」用途向けのツールです。
前者は演出力やテンプレート数で選び、後者はフォーム設置や閲覧・DLの計測機能で選ぶことになります。たとえば展示会場で来場者にその場で見てもらうだけのカタログなら、ページめくり演出があれば十分です。一方、Webサイトやメール経由で配布して営業リストを増やしたい場合は、演出よりも「誰がDLしたか」を追える仕組みの方が重要になります。
自社がどちらの用途で使うのかを先に決めておくと、比較表を見たときに迷いません。両方の用途がある場合は、演出重視のツールとリード獲得重視のツールを目的別に使い分ける選択肢もあります。
PDF をアップロードするだけで資料DLページができます
DocLeadでできることを見る比較表
無料で試せる代表的なツールを、無料枠の内容つきで紹介します。カタログを一から作りたいのか、既存のPDFを配布用に整えたいのかによっても向き不向きが分かれます(料金・仕様は執筆時点のものです。契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください)。
| ツール | 無料枠 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| issuu | 公開5件まで・各1件最大10ページ・issuuブランディング表示・簡易閲覧数のみ | 少数のカタログを手早く公開したい場合 |
| ActiBook | フリープラン(1冊無料・容量合計50MBまで・ユーザー1名・閲覧ログ保存31日) | 1冊だけ試験的にデジタル化したい場合 |
| Flipsnack | ウォーターマーク付きの基本機能(クレジットカード登録不要) | ページめくり演出をまず試したい場合 |
| Canva | Canva Free(テンプレート・5GBストレージ。プレミアム素材や背景削除等は有料限定) | 資料のデザインから作りたい場合 |
| DocLead | PDFをアップロードするだけでリード獲得フォーム付き共有ページを無料から発行 | 配布後に見込み客を把握したい場合 |
issuu
issuuの無料Basicプランは、公開できる資料が5件まで、1件あたり最大10ページという制限があります。カタログ全体が10ページを超える場合は、抜粋版を作って共有するなどの工夫が必要です。閲覧数などの簡易な統計は見られますが、issuuのロゴが資料上に表示される点も踏まえて選ぶ必要があります。海外製のツールのため、管理画面は英語が中心です。
ActiBook
ActiBookのフリープランは、1冊まで無料で公開できます。容量はPDF・動画・Officeファイルなど合計50MBまでで、料金プラン一覧の記載(執筆時点)では利用者1名・閲覧ログの保存期間31日となっています。国内サービスのため管理画面・サポートともに日本語で完結する点は使いやすさにつながります。ただしフリープランは1冊・50MBまでという制限があるため、複数の製品カタログを並行して公開したい場合や、ページ数の多いPDFを載せたい場合は早い段階で有料プランへの移行を検討することになります。
Flipsnack
Flipsnackはクレジットカード登録なしで無料お試しができ、基本的なフリップブック(ページをめくる演出)機能を使えます。ただしウォーターマークが付くため、社外向けの正式な配布物としてはそのまま使いにくい面があります。海外サービスで、有料プランはStarterから月額$16〜と段階的に用意されており、ページ数やアナリティクス機能に応じて選べます。
Canva
Canvaはデジタルカタログ専用ツールではありませんが、Canva Free(無料プラン)でカタログ状のPDFやブックをデザインから作成できます。テンプレート素材は豊富に使えますが、プレミアム素材や背景削除などの高度な編集機能、1TBまでの大容量ストレージは有料のCanva Pro限定です。すでにあるPDFをそのまま変換するのではなく、デザインから作り込みたい場合に向いています。ただし公開後の閲覧・DL計測機能は持たないため、配布後の反応を追いたい場合は別のツールと組み合わせる必要があります。
DocLead
DocLeadは既存のPDFをアップロードするだけで、リード獲得フォーム付きの共有ページを無料から発行できるツールです。公開・非公開の切替、フォーム経由でダウンロードした人の記録、共有ページのPV計測に対応しています。ページめくり演出のような見た目の作り込みではなく、配布したカタログが「誰にどれだけ見られ、DLされたか」を把握したい場合に向いています。すでにPDFのカタログがある企業であれば、変換作業なしでそのまま公開に進められます。
ページめくり演出やテンプレートデザインを比較の主軸にしていた他のツールと違い、DocLeadは「配布した後どう活用するか」を軸にしたツールです。カタログを見た会社が誰なのかが分からないままだと、せっかく興味を持ってもらっても営業側からアプローチできません。フォーム付きで公開しておけば、DLした企業・担当者の情報が自動的に手元に残ります。
PDF をアップロードするだけで資料DLページができます
DocLeadでできることを見るタイプ別おすすめ
用途によって適したツールは変わります。目的別に整理します。
展示会・イベントで配布資料をすぐ電子化したい
期間限定の配布資料であれば、issuuやActiBookのフリープランで十分なケースが多いです。件数・ページ数の上限内であれば、公開までの手間も少なく済みます。会期が終われば非公開にする、または新しい資料に差し替える運用でも問題ないため、無料枠の制限がそこまで負担になりません。判断基準は「会期後もその資料を使い続けるか」です。1回限りの配布ならページ数・容量の少ない無料枠で足り、複数の展示会で使い回すなら早めに有料プランへの移行や、上限のないツールへの切替を検討したほうが手戻りが少なくなります。展示会で配布する資料の使い分け方は展示会で成果を出す営業資料の作り分けと活用法も参考になります。
見た目のブランド演出にこだわりたい
デザインテンプレートから作り込みたい場合はCanvaが向いています。Flipsnackはページめくりの演出に特化していますが、無料枠ではウォーターマークが残る点に注意してください。ブランドイメージを重視する会社案内やサービス紹介資料など、見た目の第一印象が成果を左右する資料に向いています。判断基準は「その資料を見せる相手が、社外の初対面の相手かどうか」です。初対面の見込み客に配る資料でウォーターマークが目立つと、それだけで印象を損ねることがあります。社外配布が前提なら、ウォーターマークなしで使える範囲を先に確認しておきましょう。ただしどちらも無料枠のままでは、公開後に誰が資料を見たかまでは分からない点に注意が必要です。
社内資料やマニュアルを手早く共有したい
社外への正式な配布物ではなく、社内向けのマニュアルや説明資料であれば、ウォーターマークやブランディング表示があってもさほど問題になりません。issuuやFlipsnackの無料枠で必要十分なケースが多く、まずコストをかけずに試してみるのに向いています。社内限定の共有であれば、公開範囲を絞れるかどうかも合わせて確認しておくと安心です。判断基準は「社外に見られても困らない内容かどうか」です。無料ツールの多くは公開URLを知っていれば誰でも閲覧できる設計のため、価格表や未公開の製品情報など社外に出せない内容は避けるか、アクセス制限のあるツールを選んでください。
営業資料・ホワイトペーパーとして配布しリードを獲得したい
配布して終わりでなく、DLした相手を把握して営業や商談につなげたい場合は、フォーム付きで発行できるDocLeadのようなツールが向いています。見込み客の情報が手元に残らない無料ツールでは、せっかくの配布が機会損失になりかねません。とくに製品カタログや価格表は、DLした企業に営業がフォローする起点になりやすい資料です。誰がいつDLしたかを把握できる状態にしておくと、営業側のアクションにつなげやすくなります。判断基準は「配布後に営業がアクションを起こす前提かどうか」です。マーケティング担当だけで完結させず、営業チームと連携してフォローする運用であれば、計測・記録機能のあるツールを選ぶ価値が大きくなります。
同じ課題を感じている場合は、BtoBのリード獲得方法12選も参考にしてください。他の獲得手法とあわせて、デジタルカタログの位置づけを判断しやすくなります。営業資料全体の種類や作り方を俯瞰したい場合は、営業資料作成 完全ガイド|種類から効率化までも参考にしてください。
導入手順
無料ツールでのデジタルカタログ公開は、おおむね次の手順で進みます。
- 用途に合うツールを選ぶ:上記の選定基準・タイプ別おすすめを参考に、演出重視かリード獲得重視かを決めます。両方叶えたい場合は、無料枠の範囲でいくつか試してから本採用を決めても構いません。迷ったら「この資料をDLした会社が誰か知りたいかどうか」を基準に考えると選びやすくなります。用途が展示会配布と営業資料配布の両方にまたがる場合は、無理に1つに絞らず、用途ごとにツールを使い分ける前提で選んでも構いません。
- PDFを用意する:既存のカタログをPDF化します。紙のカタログしかない場合は、まずスキャンしてPDF化するところから始めます。作り方は製品カタログのPDFの作り方を参考にしてください。ここでよくつまずくのが、スキャンしたPDFの容量が想定より大きくなることです。ActiBookのフリープランのように合計50MBまでといった上限があるツールでは、画像の解像度を落とす、写真ページを圧縮するなどしてサイズを収める作業が必要になります。
- ツールにアップロードする:多くのツールはPDFをドラッグ&ドロップするだけで変換できます。ページ数が多いファイルはアップロードに時間がかかることがあるため、事前に不要なページを削っておくとスムーズです。アップロード後にページの順序が入れ替わったり、文字化けしたりする場合は、PDF作成時のフォント埋め込み設定を見直すと解消することが多いです。
- 公開設定を確認する:無料枠のページ数・容量上限を超えていないか、公開/非公開の設定を確認します。展示会前など公開日を指定したい場合は、事前にURLを準備しておき当日に公開へ切り替える運用もできます。公開後に内容を差し替えたくなった場合、ツールによっては再アップロードが必要になるため、更新頻度が高い資料は差し替えのしやすさも事前に確認しておくと安心です。社外に公開してよい内容かどうかは、法務・上長への確認が済んでから公開に進めると、後から非公開に戻す手間を避けられます。
- リードを獲得したい場合はフォームを設置する:DL時にメールアドレス等を入力してもらう設計にします。項目が多すぎると離脱の原因になるため、必要最小限に絞るのが基本です。項目設計はリード獲得フォームの項目テンプレートも参考になります。
- 公開後の閲覧・DL状況を確認する:ページのPV数やDL数を定期的に見て、資料の反応を把握します。計測の考え方はPDF閲覧トラッキングとはで解説しています。反応が薄い場合は、資料の内容よりも先に公開ページの導線や告知経路を見直すと改善しやすいです。PVは多いのにDLが少ない場合はフォームの項目数、DL自体が少ない場合は告知経路を疑うといった切り分けをすると、次に手を打つ場所が見えてきます。issuuのように無料プランで統計情報が簡易なツールの場合、DL経路ごとの分析までは追いにくいため、詳しく計測したい段階になったら計測機能つきのツールへの切替も選択肢に入ります。
無料ツールを比較しながら選ぶ過程で「そもそも自社のPDFはどこまで作り込むべきか」という疑問が出てくることもあります。ページ構成や情報の順序次第で反応が変わるため、カタログの中身自体も一度見直しておくと、ツールを乗り換えたときにも流用しやすくなります。
なお、紙のカタログを一から電子化する進め方(データ整理や社内運用の見直しまで含む)は、デジタルカタログ化の進め方で詳しく解説しています。ツール選びだけでなく、社内での運用体制まで含めて検討したい場合はあわせて参照してください。
無料ツールはまず試すには十分ですが、ページ数や公開件数の上限、リード獲得機能の有無は事前に確認しておきましょう。配布後の反応まで把握したい場合は、フォーム付きで無料から使えるツールを選ぶと、次の営業アクションにつなげやすくなります。
手元の PDF が、30秒後にはリード獲得フォームに。
- PDF をアップロードするだけで、フォーム付きの公開ページが完成
- ダウンロードした人の連絡先が、リードとして自動で貯まる
- 無料プランのまま公開もリード獲得も試せる
クレジットカードの登録は不要です。
