セールスレターの書き方|BtoB向けの型と6ステップ

作成日: 2026/09/23 21:54

執筆: DocLead 運営

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この記事の結論

セールスレターの書き方は、PASONAなど型を選び「問題提起→解決策→証拠→オファー→行動」の順で1本にまとめることです。

セールスレターとは?

セールスレターとは、読み手に特定の行動(問い合わせ・資料請求・購入など)を促すために書く販促文書です。キャッチコピー・ボディコピー・クロージングの3層で構成します。資料ダウンロードページの本文、ランディングページ、ホワイトペーパーの導入文などに使われます。

似た言葉に「個別の営業手紙」がありますが、両者は目的が違います。セールスレターは不特定多数への配布・テンプレート化・再利用を前提に書きます。一方、個別の営業手紙は特定の担当者名を宛先にし、その相手の事情に合わせて内容を調整します。1通ずつ書き分ける営業手紙とは異なり、セールスレターは型を一度作れば複数の案件・複数のDMで使い回せる点が実務上のメリットです。

BtoBで使うセールスレターは、情報商材でよく見る縦長ページの長文LPとは書き方が異なります。決裁者が複数いて検討期間も長いため、感情に訴える表現より、課題への言及と根拠のある証拠を積み上げる構成が向いています。この記事では、資料ダウンロードページやランディングページの本文として使うBtoB向けセールスレターの書き方に絞って解説します。

BtoBのセールスレターで押さえるべき課題は?

BtoBのセールスレターでまず押さえるべきは、読み手が「今すぐ客」ではなく「検討の入口に立ったばかりの人」だという前提です。株式会社ゼンシン「アウトバウンド営業 受信実態調査 2026年版」(2026年9月1〜4日調査・東京都在住30〜45歳男性会社員 n=300)によると、検討していなかった商材について営業接触が検討の入口になった経験が「ある」と答えた人は46.0%(138名)にのぼります。さらに検討を始めた決め手として最も多かったのは「いま抱えている課題にちょうど触れている」で27.3%(検討を開始した層に限ると39.9%)でした。対象は会社員男性に限定した調査ですが、セールスレターの冒頭で読み手の課題に具体的に触れることが検討開始のきっかけになりうることを示す結果です。

この前提を踏まえると、BtoBのセールスレターで避けたいのは根拠のない実績アピールです。情報商材的な誇大表現(「〇〇%改善」を出典なしで書く、限定条件を隠して断定するなど)は、決裁者を通す段階で信頼を失う原因になります。証拠は必ず出典のあるものだけを使う、という原則を最初に決めておきましょう。

書く前に何を準備する?

書き始める前に、次の3つを整理しておくと手戻りが減ります。

  1. ターゲットを specific に絞る:どの部署の、どんな役職の人が読むかを1人まで具体化する
  2. 証拠になる素材を棚卸しする:実績・事例・数値のうち、出典を明記できるものだけをリストアップする
  3. オファー(行動の中身)を先に決める:資料ダウンロード・見積もり依頼・個別相談のどれを促すかを最初に固定する

証拠の棚卸しでは、自社の実績なら数値と期間を明記し、他社事例や業界統計を使う場合は出典元を確認できるものに限定します。出典が見つからない数値は「一般的な傾向」という表現に弱めるか、書かずに定性的な説明に置き換えます。

型はどれを選ぶ?

セールスレターにはいくつかの定番の型があります。代表的な3つの型を、向いている場面とBtoBでの使い方で比較すると次のとおりです。

型 構成の流れ 向いている場面 BtoBでの使い方
PASONA 問題→煽り→解決策→絞込み→行動 課題が明確で解決策の提示が主眼の場面 「煽り」は誇張せず、課題の深刻度を事実で示す程度に抑える
AIDMA 注意→関心→欲求→記憶→行動 認知の低い新商材・新サービスの紹介 記憶ステップを自社の強み・差別化ポイントの提示に置き換える
CREMA 結論→理由→証拠→方法→行動 検討期間が長く、複数関係者が読む場面 結論を先に置くことで、決裁者が最初の数行で概要を把握できる

PASONA型は、もともと読み手の不安を煽って購買意欲を高める設計です。BtoBでそのまま使うと誇大表現になりやすいため、「煽り」のパートは「対応が遅れると発注先の選定に時間がかかる」のように、事実に基づく課題の深刻度説明に置き換えます。たとえば「見積もり依頼が重なる時期に資料作成が追いつかない」といった、読み手が日常業務で感じている具体的な困りごとを書く程度に留めると、誇張せずに課題を伝えられます。

AIDMA型は、まだ自社や商材を知らない読み手向けの型です。展示会で名刺交換したばかりの担当者に資料ページを案内する場合など、認知の初期段階に向いています。「記憶」のステップでは、他社と比較したときの自社の強み(対応の早さ・専門分野への特化など)を1つに絞って提示すると、読み手の記憶に残りやすくなります。

CREMA型は、結論を最初に示すため、決裁者が稟議書に添付して社内共有する場面にも向いています。「弊社の資料作成支援で、提案準備の工数を削減できます」のように結論を1文目に置き、続く「理由」でその根拠、「証拠」で出典のあるデータや事例を示す順に組み立てます。

BtoBのセールスレターでは、CREMA型のように結論を先に示す構成、またはPASONAの煽りを事実ベースの課題提起に置き換えた構成が扱いやすいでしょう。次の見出しでは、この考え方に沿った構成例を具体的に示します。

BtoB向けセールスレターの書き方手順

型を決めたら、次の6ステップで1本のセールスレターに仕上げます。見出しごとに実物の構成例を示すので、自社の内容に置き換えて使ってください。

  1. 見出し(ヘッドライン)を書く:読み手の課題を一言で言い当てる。例:「見積もり依頼のたびに資料を作り直していませんか」。担当者の職種を主語にすると具体性が増します。例:「営業担当が提案先ごとに資料を作り直していませんか」
  2. 問題提起を書く:読み手が日常業務で感じている具体的な困りごとを1〜2文で書く。例:「提案先ごとに資料を作り直すと、担当者1人あたりの準備時間が積み上がります」。数値化できる困りごと(時間・件数)を1つ添えると、読み手が自分ごととして捉えやすくなります。例:「月10件の提案があると、資料の作り直しだけで数時間かかります」
  3. 解決策を書く:自社の商品・サービスがその課題をどう解決するかを簡潔に説明する。例:「1つの資料をベースにして、業種別の事例部分だけ差し替える運用に変えられます」。「何が変わるか」を1文で言い切り、機能の詳細は後段や別紙に譲ると読みやすくなります。
  4. 証拠を書く:出典のある実績・データ・第三者評価を添える。自社事例なら数値と期間、外部データなら出典元を明記する。書き方の型として「〇〇社の提案準備時間は、資料を共通テンプレート化する前後で比較すると短くなりました(実施期間:〇年〇月〜〇月)」のように、比較対象と実施期間をセットで示す形にすると、読み手が数字の根拠を追いやすくなります。数字が手元にない場合は無理に埋めず、次の見出しで説明する対処法に従ってください。
  5. オファーを書く:読み手に取ってほしい行動と、それによって得られるものを明確にする。例:「詳しい資料をダウンロードいただくと、業種別の活用例を確認できます」。無料・有料の別や、資料を見るだけで完結するのか個別相談が必要なのかも明記しておくと、読み手が行動を迷いません。
  6. 行動喚起(コールトゥアクション)を書く:ボタンやリンクの文言を、行動の内容がわかる言葉にする。例:「資料をダウンロードする」。「詳しくはこちら」のような汎用的な文言より、「業種別の活用例を見る」のように得られる中身を書いたほうが、次の行動を迷わせません。

この6ステップは、見出し→問題提起→解決策→証拠→オファー→行動という順番そのものが構成の骨格になります。ステップ4の証拠でつまずきやすいため、次の見出しで注意点を整理します。

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つまずきやすいポイントは?

BtoBのセールスレターでよくあるつまずきが2つあります。

1つ目は、証拠に出典がないことです。「多くのお客様から高評価をいただいています」のような表現は、具体的な数値や調査時点が伴わないと説得力を持ちません。使える証拠がない場合は、無理に実績を書かず、商品・サービスの仕組みや特長の説明に切り替えましょう。

2つ目は、景品表示法の優良誤認・有利誤認に触れうる表現です。「業界No.1」「〇〇%の企業が導入」といった断定表現は、根拠や比較対象を明示しないと誤認表示にあたる可能性があります。自社で判断がつかない場合は、消費者庁など所管庁が公表している表示ルールの資料を確認してから使う表現を決めてください。

作った文面をどう配れば反応が見える?

セールスレターは書いて終わりではなく、読んでもらう場所に置いてからが本番です。BtoBでは、文面を資料ダウンロードページの本文として公開し、メールや広告、展示会後のフォローからそのページへ案内する形が扱いやすくなります。案内する経路ごとにリンクを分けておくと、どの経路の読み手が行動したかを見分けられます。すでにハウスリストがある場合は、ハウスリストの作り方の手順で案内先を整理すると、ページを届ける相手を絞り込みやすくなります。定期的に案内を届けるならニュースレター集客も参考にしてください。

オファーを「詳しい資料のダウンロード」にする場合、資料はPDFのまま配るよりも、フォーム付きの公開ページにしておくと配布後の反応がわかります。DocLeadはPDFをアップロードすると、リード獲得フォーム付きの公開ページを作れるツールです。資料をダウンロードした人の連絡先が届き、閲覧数も確認できます。セールスレターの本文をこの公開ページに載せ、クロージングでダウンロードを促せば、文面を読んで行動した人とその場でつながれます。配布用の資料そのものの作り方はリードマグネットとは?、資料を軸にした集客の全体像はBtoBリード獲得 完全ガイドにまとめています。

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よくある質問

PASONA・AIDMA・CREMAはどれか1つに決めるべきですか?

必ずしも1つに絞る必要はありません。商材の認知度が低い場合はAIDMA、検討期間が長く複数の関係者が読む場合はCREMAというように、配布先の状況に合わせて使い分けて構いません。慣れないうちは1つの型を固定して、複数の案件で書き比べながら精度を上げる方法が扱いやすいでしょう。

セールスレターの効果はどう測定しますか?

資料ダウンロードページであれば、閲覧数に対するダウンロード数や、その後の問い合わせ数を確認します。文面を差し替えて一定期間ずつ比べると、どの文面が反応を得ているかを判断できます。

情報商材の長文LPとは何が違いますか?

情報商材の長文LPは、感情に訴える構成で1ページ内の購入決定までを目指す設計が多く見られます。BtoBのセールスレターは、決裁者が複数いて検討期間も長いため、課題提起と出典のある証拠を積み上げる論理的な構成が向いています。誇大な表現や根拠のない断定は避け、事実ベースで書くことが前提です。

証拠になる実績や数値が少ない場合はどうすればいいですか?

無理に数値を作らず、商品・サービスの仕組みや導入の流れを具体的に説明する方向に切り替えます。仮の数値を例として使う場合は「仮の数値による例」と明記し、実データのように見せないことが重要です。

まとめ

  • セールスレターは、個別の営業手紙と違い、テンプレート化して繰り返し使える販促文書です
  • PASONA・AIDMA・CREMAなどの型を選び、見出し→問題提起→解決策→証拠→オファー→行動の順で1本にまとめます
  • 証拠は出典のあるものだけを使い、景品表示法に触れうる表現は所管庁の資料で確認してから使います

まずは自社の実績を棚卸しし、出典を明記できる証拠だけをリストアップするところから始めてみてください。

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