BDRとSDRの違いとは?役割分担と組織設計を解説
作成日: 2026/07/22 10:02 ・ 更新日: 2026/09/08 00:00
執筆: DocLead 運営
この記事の結論
BDRとSDRの違いは、SDRが反響リードを育てる役割、BDRが狙った企業へ能動的にアプローチする役割という点です。
インサイドセールスの体制づくりで「BDRとSDR、どちらを置くべきか」と悩む担当者は少なくありません。名前が似ている上に、どちらも電話やメールで見込み顧客にアプローチする点は共通しているため、違いが分かりにくいのが実情です。この記事では、BDR(新規開拓型)とSDR(反響型)の違いを役割・ターゲット・KPIの観点で整理し、組織設計の考え方まで解説します。SDRが扱う反響リードをどう増やすかはBtoBリード獲得の完全ガイドで手法別に整理しています。
BDRとSDRの基礎知識
BDRとSDRは、どちらもインサイドセールス(内勤営業)の一部門ですが、リードの獲得経路とアプローチ方針が異なります。この違いを理解することが、体制設計の出発点になります。
SDR(Sales Development Representative)は「反響型」のインサイドセールスです。Webサイトの問い合わせ・資料ダウンロード・展示会名刺交換など、マーケティング部門が獲得したリードに対応し、興味関心の度合いを見極めた上でフィールドセールス(商談担当)へ引き継ぎます。つまりSDRの起点は、すでに何らかの接点を持った見込み顧客です。
BDR(Business Development Representative)は「新規開拓型」のインサイドセールスです。リードの反応を待つのではなく、自社が狙いたい企業(ターゲットアカウント)を先に決め、そこへ能動的にアプローチします。対象は特定の企業やその決裁者であることが多く、リード単位ではなくアカウント単位で活動する点がSDRと大きく異なります。
両者の違いを一言でまとめると、SDRは「来た反響を育てる」役割、BDRは「狙った相手を掘り起こす」役割です。
BDRとSDRの役割分担・組織設計
BDRとSDRは対立する仕組みではなく、狙う市場やターゲット企業規模に応じて役割を分担する関係にあります。自社の商材やターゲットに応じて、どちらか一方、あるいは両方を組み合わせる組織設計が一般的です。
ターゲットと活動内容の違い
| 項目 | SDR | BDR |
|---|---|---|
| リードの起点 | マーケティングが獲得した反響 | 自社が選定したターゲット企業 |
| 主な対象企業規模 | 中小企業を含む幅広い層 | 大企業・戦略アカウントが中心 |
| 活動スタイル | インバウンドの問い合わせ対応・育成 | アウトバウンドの能動的な掘り起こし |
| 主なKPI | 対応リード数・商談化率 | アプローチ企業数・キーマン接点獲得数 |
| 連携する部門 | マーケティング部門 | フィールドセールス・事業戦略部門 |
組織設計の考え方
事業初期でリード数がまだ少ない企業は、まずSDRを置いてマーケティング施策からの反響を確実に商談へつなげる体制を優先することが多い傾向にあります。一方、大企業への戦略的な新規開拓を狙うフェーズでは、BDRを立ち上げてターゲットアカウントへの能動的アプローチを強化する動きが見られます。
事業規模が拡大すると、SDRとBDRを併設し、反響型と新規開拓型の両輪でパイプラインを積み上げる構成を取る企業もあります。この場合、SDRはマーケティング施策の成果を刈り取る役割、BDRは事業戦略上の重点企業を攻略する役割として、目的をはっきり分けて運用するのがポイントです。
また、両者を併設する場合は評価指標(KPI)を混同しないことも重要です。SDRを商談化率だけで評価すると、反響の少ない時期に評価が下がってしまいます。BDRをアポ獲得数だけで評価すると、決裁者への到達という難易度の高い活動が正しく評価されません。それぞれの活動特性に合わせたKPI設計を行うことで、担当者のモチベーションを維持しながら組織全体の成果を積み上げやすくなります。
組織図としては、SDRをマーケティング部門に近い位置に置き、BDRを事業企画やフィールドセールスに近い位置に置く企業もあります。どちらが正解というわけではなく、自社が「マーケティング起点の成長」と「営業起点の新規開拓」のどちらに重心を置くかによって、適した配置は変わってきます。
BDR・SDRそれぞれのメリットとデメリット
BDRとSDRには、それぞれ得意な場面と課題があります。自社の商材特性や営業体制に合わせて選ぶことが重要です。
SDRのメリットは、すでに関心を持ったリードに対応するため、商談化までのハードルが比較的低い点です。マーケティング施策と連動させやすく、少人数からでも立ち上げやすい体制といえます。デメリットは、マーケティング側のリード供給量に活動量が左右されやすいことです。反響が少ない時期は活動そのものが停滞してしまいます。
BDRのメリットは、狙った企業へ計画的にアプローチできるため、大型商談につながりやすい点です。マーケティング施策の反響を待たずに営業活動を仕掛けられるのも強みです。デメリットは、接点のない企業へのアプローチとなるため、一件あたりの商談化までに時間と工数がかかりやすいことです。決裁者への到達自体が難しい場合もあります。
例えば、既存のマーケティング施策だけでは大企業からの反響が少ない企業では、SDRだけに頼ると狙いたい市場に十分アプローチできません。逆に、中小企業向けの商材でリード数が多い企業では、BDRだけを立ち上げても反響対応の仕組みが手薄なままでは機会損失につながります。自社の商材が「誰に」「どの経路で」届いているかを見極めた上で、どちらの活動を強化すべきか判断することが大切です。
BDR・SDR体制の実践の始め方
体制を立ち上げる際は、いきなり両方を揃えるのではなく、自社の現状に合わせて段階的に始めるのが実践的です。まず自社のリード獲得状況を棚卸しし、どちらの課題が大きいかを見極めましょう。
- マーケティング施策からの反響はあるが、対応・育成が追いついていない → SDR優先
- 狙いたい大企業リストはあるが、能動的にアプローチできていない → BDR優先
- 反響も少なく、狙うべき企業像も定まっていない → まずマーケティング施策の強化から着手
SDR体制を強化する上で見落とされがちなのが、反響そのものを増やす入口の整備です。ホワイトペーパーや営業資料をダウンロード形式で公開し、フォーム入力と引き換えに提供する導線を作ると、興味関心の高いリードが自然に集まりやすくなります。DocLead のようなツールを使えば、PDFをアップロードするだけでリード獲得フォーム付きの共有ページを発行でき、誰がダウンロードしたかも記録されるため、SDRが優先的にアプローチすべき相手を把握しやすくなります。
BDR体制を始める場合は、まずターゲットアカウントリストを作成し、決裁者の役職や部署を仮説として整理しておくと、アプローチの精度が上がります。合わせて、商談化した際に渡す営業資料を整えておくことで、BDRが獲得した接点をスムーズに商談へつなげやすくなります。
体制設計の前段階として、BtoBのリード獲得手法を一通り把握しておくと、SDR・BDRどちらに投資すべきかの判断材料になります。また、獲得したリードの質を見極める上では、MQLとSQLの違いやリードスコアリングの基準も合わせて確認しておくと、SDRが優先対応すべきリードの線引きがしやすくなります。
よくある質問
BDRとSDR、どちらを先に立ち上げるべきですか。
反響(問い合わせ・資料ダウンロードなど)がすでにある企業はSDR、狙いたい大企業のリストが明確な企業はBDRから着手するのが一般的な考え方です。反響も少なくターゲットも曖昧な段階では、まずマーケティング施策の強化を優先しましょう。
BDRとSDRを兼任させることはできますか。
小規模な組織では兼任するケースもありますが、ターゲットの起点(反響待ちか能動的な新規開拓か)が異なるため、活動が混在すると評価指標も曖昧になりがちです。体制が拡大してきたら役割を分けることをおすすめします。
BDRはテレマーケティングとどう違いますか。
テレマーケティングは電話によるアプローチ手法そのものを指す言葉で、BDRという職種の活動手段の一つに位置づけられます。BDRは電話に限らずメールや手紙、資料送付を伴うテレアポなど複数の手段を組み合わせてターゲット企業にアプローチします。
SDRの成果を最大化するにはどうすればよいですか。
リードの質と量の両方を高めることが重要です。獲得したリードへの対応スピードを上げると同時に、デマンドジェネレーションの仕組みを整えて反響そのものを増やすことも、SDRの商談化率向上につながります。
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