テレアポで受付突破する方法|コツと資料活用術

作成日: 2026/08/05 09:00 ・ 更新日: 2026/09/08 00:00

執筆: DocLead 運営

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この記事の結論

テレアポの受付突破は、売り込みではなく用件と相手の部署名を短く伝えることで担当者への取り次ぎ率が上がります。

テレアポをかけても、担当者にたどり着く前に受付で止まってしまう。多くの営業担当者が抱える悩みです。受付突破率はおおむね10〜20%程度と言われており、話し方や準備をどれだけ整えても、一定数は断られるのが前提の数字です。だからこそ、突破率を「0か100か」の勝負として捉えるのではなく、準備・トーク・その後の接点作りを積み上げて底上げする発想が必要になります。

この記事では、受付突破ができない原因の整理から、事前準備、突破するための具体的な手順、つまずきやすいポイント、そして電話の前後に資料を挟んで担当者への到達率を高める工夫まで、順を追って解説します。接点のない企業への架電という手法そのものの整理は、コールドコールとは?意味とテレアポとの違いを解説で詳しく扱っています。

課題の整理

受付突破ができないのは、話し方が下手だからとは限りません。受付側の事情とアポインター側の準備不足、両方の要因が絡み合っています。

外的要因は、受付担当者の裁量や会社のルールに関するものです。取引実績のない会社からの電話を一律で断る社内ルールを持つ企業は珍しくなく、受付は「不要な営業電話を取り次がない」ことが業務の一部として求められています。受付が使っている電話対応マニュアルに「営業電話は取り次がない」と明記されているケースもあり、この場合はどれだけ丁寧に話しても機械的に断られてしまいます。また、すでに同じ領域のサービスを導入済みで、担当者が「間に合っている」と受付経由で伝えている企業もあります。

内的要因は、アポインター側の準備や話し方に起因するものです。要件が曖昧、話が長い、営業電話だとすぐに気づかれてしまう、担当者名を把握していない、といった点は改善の余地があります。この記事が扱うのは主にこの内的要因の底上げと、電話一本に頼らない到達率の高め方の2軸です。外的要因はコントロールできませんが、内的要因は準備次第で確実に改善できます。

なお、受付突破率を「担当者につながった通話数 ÷ 総架電数」で計測している場合、業種や商材によって基準値は変わります。重要なのは他社との比較よりも、自分たちの過去実績と比較して改善しているかどうかです。架電記録を残し、週単位・月単位で突破率の推移を追うことで、今の取り組みが効果を出しているかを判断できます。

事前準備

受付突破の成否は、電話をかける前の準備でおおよそ決まると言っても過言ではありません。行き当たりばったりで架電するのではなく、リサーチと資料の準備を先に済ませておきましょう。

架電リストと担当者の事前リサーチ

企業の公式サイトの組織図や部署紹介ページ、採用ページの部署紹介、IR情報、プレスリリースには、担当部署や責任者の名前が載っていることがあります。「ご担当者様はいらっしゃいますか」という曖昧な聞き方より、「〇〇部の〇〇様はいらっしゃいますか」と固有名詞で聞くほうが、受付は取り次ぐべき相手だと判断しやすくなります。担当者名まで特定できなくても、部署名だけでも事前に把握しておくと、取り次ぎの精度は大きく変わります。

リサーチする項目は、以下の3点を最低限押さえておくと架電の質が上がります。

  1. 担当部署名:マーケティング部、営業企画部など、扱っているテーマに近い部署を特定する
  2. 企業の現状課題の仮説:直近のプレスリリースや採用情報から、今力を入れていそうな領域を推測する
  3. 代表電話番号以外の連絡経路の有無:問い合わせフォームや直通番号が公開されていないか確認する

これらのリサーチは1社あたり数分で終わる範囲にとどめ、時間をかけすぎないことも大切です。リサーチに時間をかけすぎて架電数が確保できなければ本末転倒になるため、リストの優先度に応じてリサーチの深さを調整しましょう。優先度が高い企業には担当者名まで、それ以外は部署名までといった形で使い分けると、限られた時間を有効に使えます。

架電するタイミングも重要です。始業直後や昼休み前後、終業間際は受付・担当者ともに慌ただしく、断られやすい傾向があります。落ち着いて対応してもらいやすい時間帯を狙いましょう。曜日でいえば、週初めと週末は社内会議が集中しやすいため避け、火曜〜木曜の午前中〜昼過ぎに架電を集中させる、といった調整が有効です。

電話の前に資料を届けておく

競合の解説記事の多くは「受付を突破したあとに資料を送る」という流れだけを扱っています。しかし、電話をかける前に資料の共有ページURLをメールなどで送っておき、相手が事前に自社の存在を認知した状態で架電する、という順序も選択肢になります。

「先ほどメールでお送りした資料の件でご連絡しました」と切り出せれば、受付にとっても「すでにやり取りのある会社」という印象になり、初めての営業電話として機械的に断られにくくなります。事前送付には準備の手間がネックになりがちですが、PDFをアップロードするだけでリード獲得フォーム付きの共有ページを即座に発行できるツール(DocLeadなど)を使えば、架電の直前でも資料共有ページをすぐに用意できます。担当者名が分からない企業に対しても、代表窓口宛のメールに共有URLを添えておくだけで、受付が「資料が届いている会社」として認識してくれる可能性が生まれます。

事前送付を組み込む場合の流れは、次のようになります。

  1. リサーチした企業リストに対し、資料共有ページのURLを添えたメールを送る
  2. 送付から1〜3営業日程度あけて架電する
  3. 架電時に「先日お送りした資料の件で」と切り出す

送付先のメールアドレスが代表窓口しか分からない場合でも、受付が開封して社内共有してくれるケースがあります。件名に企業名や部署名を入れ、本文は資料の概要が一目で分かる2〜3行に絞ると、受付の目にとまりやすくなります。メール送付と電話の組み合わせは、電話一本槍のアプローチに比べて接点の数自体を増やせる点が最大のメリットです。仮に電話がつながらなくても、資料URLへのアクセスやダウンロードの記録が残っていれば、次回架電時の話のきっかけにもなります。

この順序が有効なのは、受付にとって「知らない番号からいきなりかかってくる電話」と「事前にメールで案内が来ていた会社からの電話」とでは、警戒レベルが大きく異なるためです。人は見覚えのある情報に接すると安心感を覚えやすいという単純接触効果に近い働きがあり、資料の事前送付はこの心理をテレアポの文脈で応用しているとも言えます。もちろん、事前送付をしたからといって突破率が確実に上がるわけではありませんが、電話一本だけに頼るアプローチに比べて、接点を増やせる分だけ選択肢が広がります。

受付突破の手順

事前準備が整ったら、実際の電話は次の流れで進めます。順番通りに型を守ることで、話す内容にばらつきが出にくくなり、誰が架電しても一定の水準を保てるようになります。

1. 開口一番で営業電話と気づかせない

第一声で「お世話になっております、〇〇株式会社の〇〇と申します」と名乗った後、すぐに用件へ進みます。売り込みの言葉(「ご提案があり」「サービスのご案内で」)を冒頭に出すと、その時点で営業電話だと判断され取り次いでもらえなくなることがあります。事前送付した資料がある場合は「先日資料をお送りした件で」と続けると、初対面の売り込み電話とは異なる印象を与えられます。既存の取引先や問い合わせ経由と誤解させる意図的な言い回しは信頼を損なうため避け、あくまで事実に基づいた自然な切り出し方を意識してください。

2. 部署名・担当者名を名指しする

「ご担当者様はいらっしゃいますか」ではなく、事前リサーチで把握した部署名や役職名を使い「〇〇部の〇〇様はいらっしゃいますか」と聞きます。名指しされた相手は、受付にとって取り次ぐべき理由が明確になるため、判断の負担が減ります。担当者名が分からない場合でも、「〇〇部でホームページ関連をご担当の方」のように、部署名と業務内容をセットで伝えると、受付が該当者を探しやすくなります。

3. 声のトーン・テンポで警戒心を下げる

声のトーンを普段より少し高めにし、ハキハキとしたテンポで話すと、警戒心を持たれにくくなります。逆に、早口でまくし立てたり、小さくこもった声で話したりすると、怪しい印象を与えてしまいます。第一印象がその後の判断に影響する「初頭効果(最初に得た情報がその後の評価に強く影響する心理効果)」を踏まえ、電話がつながった最初の10秒に意識を集中させましょう。

4. 用件を一文で簡潔に伝える

用件は60字程度、一文で言い切れる長さにまとめます。「御社の〇〇(課題領域)についてご案内があり、お電話いたしました」のように、テーマと目的が一目で分かる言い方が理想です。長々と説明すると、受付の時点で「営業電話だから後で」と保留にされやすくなります。要件を伝えた後は「お時間、数分だけよろしいでしょうか」と一言添えることで、相手が判断しやすい状況を作れます。

5. 断りの常套句への切り返し

「間に合っております」「担当者が不在です」といった常套句には、あらかじめ切り返しの型を用意しておきます。以下の表は代表的な断り文句と切り返し例です。

断り文句 切り返し例
間に合っております ありがとうございます。念のため資料だけでもお送りしてよろしいでしょうか
担当者が不在です 恐れ入ります、戻られるお時間の目安を伺ってもよろしいでしょうか
営業電話はお断りしております かしこまりました。今後のご案内のため、資料だけお送りしてもよろしいでしょうか

いずれも共通しているのは、その場での即決や取り次ぎを無理に求めるのではなく、次の接点(資料送付・再架電の約束)につなげる言い回しにしている点です。切り返しのバリエーションをさらに増やしたい場合は、営業トークスクリプトの作り方|手順と改善のコツで切り返し集の整備方法を詳しく解説しているので、あわせて確認してください。

6. 資料送付の許可を得て次の接点につなげる

その場で担当者につながらなくても、資料送付の許可さえ得られれば、次の接点を作れたことになります。「担当者にお渡しいただけるよう、資料をお送りしてもよろしいでしょうか」と伝え、送付先のメールアドレスを確認します。可能であれば、担当者の名前もこのタイミングで聞き出しておくと、次回の架電や資料送付後のフォローメールで名指しできるようになります。受付が電話口で答えられる範囲の質問(送付先・担当者名程度)にとどめ、深追いしすぎないことも、良好な関係を保つポイントです。

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つまずきポイント・NGパターン

受付突破の練習を重ねても、次のようなパターンで失敗しやすくなります。あらかじめ把握しておき、意識的に避けましょう。

  • 説明が長くなる:用件を丁寧に伝えようとするあまり、背景説明やサービスの詳細から入ってしまうと、受付の時点で保留・拒否されやすくなります。用件は一文で言い切ることを徹底し、詳細は担当者につながってから話すようにします。
  • 敬語の誤用:「了解しました」「どうもです」といったカジュアルな相槌は、受付に軽い印象を与えます。「かしこまりました」「さようでございますか」など、丁寧語・謙譲語を正しく使いましょう。言葉遣いの乱れは、電話越しでも思っている以上に相手に伝わります。
  • 資料送付の約束で満足してしまう:「では資料をお送りします」と言われて安心し、送付後のフォローを怠ると、資料は読まれないまま埋もれてしまいます。送付はゴールではなく、担当者への接点作りの手段だと捉え直しましょう。
  • 受付を軽視した対応:受付担当者を単なる「関門」としてぞんざいに扱うと、社内での印象が悪化し、次回以降の架電にも影響します。取り次いでもらえなかった場合も、丁寧にお礼を伝えて電話を切ることが、次の機会につながります。
  • 同じトークを機械的に繰り返す:受付の反応を見ずに用意した台本をそのまま読み上げると、不自然さが伝わり警戒されやすくなります。相手の相槌やトーンに合わせて、話す速度や言葉選びを微調整する柔軟さも必要です。
  • 一度断られたら二度とかけない:一度の断りで見込みなしと判断し、リストから完全に外してしまうと、タイミングが合えば取れたはずのアポイントを逃してしまいます。担当者不在や多忙な時期に当たっただけということも多く、日や時間帯を変えて再アプローチする余地を残しておきましょう。
  • 架電数だけを追ってしまう:架電件数のノルマ達成だけを目的にすると、1件あたりの準備が雑になり、結果的に突破率が下がります。件数と質はトレードオフになりやすいため、リサーチにかける時間と架電件数のバランスを意識する必要があります。

いずれのつまずきも、事前準備の丁寧さと通話後の振り返りで防げるものがほとんどです。失敗した架電ほど、原因をメモに残しておくと次回以降の改善につながります。

突破率を上げる効率化のヒント

受付突破は一度きりの勝負ではありません。電話の前後の動きを工夫することで、担当者への到達率を継続的に高められます。

通話後すぐに資料を共有する

受付を突破して担当者と少しでも話せた場合、通話が終わったその場で資料共有ページを送信します。記憶が新しいうちに検討材料が届くことで、後回しにされにくくなります。電話を切ってから数時間後に送るのと、通話直後に送るのとでは、担当者の記憶の鮮度が大きく異なります。

事前送付と通話後の即共有をセットにすることで、受付・担当者の双方に接点を作る設計になります。DocLeadのようなツールであれば、公開/非公開をワンクリックで切り替えられるため、架電前は限定公開にしておき、通話直後に公開へ切り替えて共有する、といった運用も可能です。また、フォーム経由のダウンロードを記録できるため誰が資料を受け取ったかを把握でき、ページのPV(閲覧数)も集計値として確認できるため、送った資料が実際に開かれているかどうかの手がかりになります。送付後の追客手順まで詳しく知りたい場合は、テレアポ後の資料送付方法と商談化の手順で解説しているので参考にしてください。

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通話データを記録・分析して改善する

架電のたびに「誰が出たか」「どの段階で断られたか」「使った切り返しフレーズ」を記録しておくと、突破率が低い時間帯やトークの弱点が見えてきます。例えば、特定の時間帯だけ突破率が極端に低い場合は架電時間の調整で、特定の切り返しフレーズを使った後の離脱が多い場合はトークの見直しで、それぞれ改善の余地が見つかります。感覚だけに頼らず、数字として記録を残すことが、改善サイクルを回す土台になります。

チーム全体でトークを揃える

一人ひとりが自己流でアレンジしすぎると、突破率にばらつきが出て改善のポイントが見えにくくなります。うまくいったフレーズや切り返しはチーム内で共有し、トークスクリプトとして更新していく運用にすると、個人の経験がチーム全体の資産になります。新人メンバーの立ち上がりも早くなるという副次的な効果もあります。

具体的には、週に一度、突破率が高かった担当者のトークを共有する時間を設けたり、断られたパターンとその時の対応をまとめて共有シートに残したりする運用が有効です。個人の勘や経験に閉じてしまうと、メンバーが入れ替わるたびにノウハウがリセットされてしまいます。資料の閲覧・ダウンロード状況もあわせてチームで共有できれば、「どの企業が資料に反応しているか」という情報を踏まえた優先順位づけもできるようになります。

受付突破率を上げるための考え方のまとめ

ここまでの内容を整理すると、受付突破率を底上げするために意識すべきことは大きく3つに集約されます。

  1. リサーチの質を上げる:担当部署や担当者名を事前に把握しておくだけで、受付の取り次ぎ判断の負担が減る
  2. トークの型を守りつつ柔軟に対応する:名乗り・用件・切り返しの型を用意した上で、受付の反応に合わせて調整する
  3. 電話一本に頼らず接点を増やす:架電前の資料送付と、通話後の即共有をセットにし、受付・担当者の双方に接点を作る

受付突破はテレアポという手法の一部にすぎません。他の獲得手法との組み合わせ方まで含めた全体像はBtoBリード獲得 完全ガイド|手法・業種別施策で整理しています。

受付突破は、トークの型と事前準備で底上げできる部分と、電話一本に頼らず資料を挟んで接点を増やす部分の両輪で考えると、突破率だけでなく、その先の商談化率まで見据えた動き方ができます。テレアポ全体の準備・トーク・メンタル管理のコツをまとめて確認したい場合は、テレアポのコツ|準備・トーク・切り返しを解説もあわせて参考にしてください。

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