展示会運営マニュアルの作り方【当日版】

作成日: 2026/07/22 20:36 ・ 更新日: 2026/09/08 00:25

執筆: DocLead 運営

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この記事の結論

展示会の運営マニュアルは、役割分担とシフト、声かけルールまで書くことで担当者が代わっても当日が回ります。

展示会当日、ブース運営が特定の担当者の勘や経験に頼りきりになっていないでしょうか。担当者が変わるたびに対応が変わったり、休憩中に来場者への声かけが止まったりすると、せっかくの出展機会を取りこぼしてしまいます。この記事では、当日の運営マニュアルをどう作り、何を記載すればよいかを整理します。出展準備全体の流れは展示会出展 完全ガイド|準備から成果測定までにまとめています。

展示会当日の運営で起きがちな課題

展示会当日の運営がうまくいかない原因の多くは、事前準備の不足ではなく「当日の動き方」が言語化されていないことにあります。

よくある課題として、次のようなものが挙げられます。

  • 誰がいつ受付・説明・記録を担当するか決まっておらず、来場者への対応が漏れる
  • 休憩時間が重なり、ブースが無人になる時間帯ができる
  • スタッフごとに声かけの内容がばらばらで、ブースの印象が統一されない
  • 名刺やヒアリング内容の記録フォーマットが決まっておらず、後から誰が何を話したか分からなくなる

これらは事前に運営マニュアルとして言語化しておくことで、当日にその場で判断する負荷を減らせます。展示会の事前準備全般については「展示会準備の進め方チェックリスト」も参考にしてください。

運営マニュアル作成の事前準備

運営マニュアルを作る前に、当日の体制を数字で決めておく必要があります。

まず、出展日数とブースの稼働時間から、必要なスタッフ人数を逆算します。会場の開場から閉場まで常時2〜3名を配置する想定であれば、休憩や商談対応の重複を見込んで、経験則では常時配置人数に余裕を持たせた要員(たとえば1.5倍程度)を確保しておくと無人時間を防ぎやすくなります。

次に、役割を「受付」「説明」「記録」「責任者」の4つに分類します。受付は来場者への声かけと案内、説明は製品・サービスの説明、記録は名刺交換とヒアリング内容のメモ、責任者は全体の進行管理とトラブル対応の一次窓口を担います。この4役割を軸にシフト表を組むと、抜け漏れが可視化しやすくなります。

運営マニュアルの作り方(手順)

事前準備が整ったら、以下の手順でマニュアル本体を作成します。

1. シフト表を作成する

役割×時間帯のマトリクスでシフト表を作ります。休憩時間は必ずローテーションさせ、同じ役割が同時に不在にならないよう配置します。昼休憩は前半・後半に分けて交代し、常に受付担当が1名以上ブースに残るようにします。

2. 声かけルールを統一する

来場者への第一声、製品説明の要点、名刺交換のタイミングなど、声かけの流れをスクリプト化します。一言一句を暗記させるのではなく、「最初に何を聞くか」「どの条件で製品説明に進むか」という判断の分岐点を明文化することがポイントです。

3. トラブル対応フローを決める

体調不良者が出た場合、機材トラブルが起きた場合、クレーム対応が必要な場合など、想定されるトラブルごとに「誰に報告し、誰が対応するか」を決めておきます。責任者が不在の時間帯の代理判断者も併せて決めておくと、現場での混乱を防げます。

4. リード情報の記録ルールを標準化する

多くの運営マニュアルで抜けがちなのが、名刺交換後の情報記録のルール化です。担当者によって「メモを取る/取らない」「どこまで詳しく聞くか」がばらつくと、展示会後のフォロー営業で機会損失が生まれます。

記録項目を最低限「会社名・部署・役職・課題感・興味を持った製品」の5つに統一し、名刺交換のタイミングでその場でメモを取る運用に固定します。紙のメモや個人のスマホ内での管理では、展示会終了後に情報が分散し、フォローの優先順位付けが遅れがちです。名刺をその場でスキャンして記録する仕組みについては「名刺のデジタル化で展示会後のフォローを早くする方法」で詳しく解説しています。

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記録した情報をもとに、展示会後の資料共有をスムーズにする工夫も有効です。例えば、来場者ごとに関心のあった資料をまとめておき、後日ダウンロード用のページとして送るといった運用です。DocLeadはPDFをアップロードするだけでリード獲得フォーム付きの共有ページを発行でき、フォーム経由でダウンロードした相手の情報を記録できるため、展示会で集めた名刺情報と合わせてフォロー資料を整理する用途にも使えます。

5. 当日の記載項目一覧を確認する

手順の最後に、マニュアルへ盛り込むべき項目に抜け漏れがないかを一覧で確認します。最低限、次の項目は記載しておくと当日の判断ミスを防げます。

カテゴリ 記載すべき項目
体制 シフト表、役割ごとの担当者名、責任者・代理判断者
接客 声かけの流れ、製品説明の要点、名刺交換のタイミング
記録 記録項目(会社名・部署・役職・課題感・興味製品)、記録の担当・タイミング
トラブル対応 体調不良・機材トラブル・クレーム時の報告先と一次対応
搬出入 集合時間、荷物の搬入経路、撤収時のチェックリスト

この一覧をベースに、自社の展示会規模に合わせて項目を増減させます。初回出展であれば、まずはこの5カテゴリを埋めることを目標にすると、抜け漏れの少ないマニュアルが作れます。

マニュアル運用でつまずきやすいポイント

マニュアルを作っても、当日にうまく機能しないケースがあります。よくあるつまずきを押さえておくと、当日の混乱を減らせます。

  • マニュアルが長すぎて読まれない:当日は隙間時間しか読む余裕がないため、A4数枚・箇条書き中心に収め、詳細は別紙の参考資料に分けます。
  • 初参加のスタッフを想定していない:展示会に慣れていないメンバーが混ざる前提で、専門用語には簡単な説明を添えます。
  • 役割の交代タイミングが曖昧:「何時に交代する」ではなく「誰が声をかけて交代する」まで決めておかないと、交代自体が滞ることがあります。
  • 記録フォーマットが現場で守られない:項目が多すぎると省略されがちなので、必須項目は5つ程度に絞り込みます。

ブースでの声かけや接客の工夫自体は「展示会ブースで来場者の足を止める接客の工夫」も参考になります。

運営を効率化するヒント

運営マニュアルは一度作って終わりではなく、出展のたびに更新していくことで精度が上がります。

  • 展示会終了後に「マニュアルどおりに動けなかった場面」を振り返り、次回版に反映する
  • シフト表・声かけルール・トラブル対応・記録ルールをテンプレート化し、出展のたびに微調整するだけで使い回せるようにする
  • 記録した名刺・ヒアリング情報を展示会後すぐに営業チームへ引き継げる状態にしておく

展示会で獲得したリードへのフォローの進め方全般は「展示会リードの獲得からフォローまでの流れ」「展示会後のフォロー資料の送り方」でも解説しています。運営マニュアルは、当日の動きを揃えるだけでなく、展示会後の商談化率にもつながる土台になります。

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